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321話

スマホを取り出して見ると、張毅はすっかり呆然としてしまった。電話をかけてきたのは他でもない、彼の義理の母親になる予定の于瑶だったのだ。

義母となる人がこんな時間に電話してくるなんて、いったい何の用だろう?もしかして彼のことが恋しくなったとか?

そんな期待を胸に、張毅は通話ボタンをスライドさせた。

「ちょ、ちょっと毅くん、時間ある?家に来てもらえないかしら。おばさんのパソコンが壊れちゃって、見てもらえるかしら?都合はどう?」

その言葉を聞いて、張毅の心が躍った。義母からのお誘いを、婿になる身として断れるわけがない!絶対に断るはずがない!

しかも、この義母になる予定の女性のことを、彼は忘れられずに...