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62話

「しかし実権は劉煥の手中にある」と關鵬は傍らで言った。

「劉煥?」白決は眉を寄せた。その人物については何度か耳にしたことがあり、能力のある人物だとされている。

斉元宏が側で言った。「微臣の知る限り、あの劉煥は民を子のように愛する清廉な官吏です。今回の二皇子の罪証の半分は彼が密かに提供したとも言われております」

白決は眉を寄せ、明らかに驚いた様子で「確かめたのか?」と尋ねた。

斉元宏は拱手して答えた。「二皇子が害されてから数日後、すでに人を派遣して調査させております。おそらく数日のうちに知らせが届くでしょう」

白決は頷き、一度ため息をついてから二人を見て言った。「本王はお前たち二人の助...