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52話

結局、この件は主に斉厉書に任せることになった。斉厉書は最近、二皇子殺害事件の捜査を何度も妨害され、すでに心を煩わせていたところに、今度は大皇子の発狂事件まで調査することになり、頭を抱えるばかりだった。「微臣、承りました」

宮殿を出ると、斉厉書は顧源に近づき、静かに尋ねた。「顧元帥はこの件についてどうお考えですか?」

「ここは話をする場所ではない。戻ってからにしよう」顧源はすぐには口を開かなかった。

「そうですね」斉厉書は口を閉ざし、顧源と共に大理寺へ戻った。

顧源と斉厉書が事件の糸口を掴む前に、また一つ事件が起きた。白征の叔父である漢程文の部下、関貴が突然大理寺に現れ、上司である漢程文...