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162話

祭天の当日、顧青珏と于寧は早くから起きて身支度を整えた。于寧も珍しく祭服を着ており、この数年間顧青珏と共に過ごしたことで、全体的に高貴さと気品が増していた。

顧青珏もまた祭服姿だったが、本来は厳かなはずのそれが、どこか不良っぽい雰囲気を醸し出していた。

「出てけ」于寧は冷たく美しい声でそう一言。

顧青珏は彼の腰に手を回し脅すように、「誰に出ていけって?ん?」

于寧は「……」

「ふざけるのはやめろ。時刻を誤れば良くない」于寧は彼の手を払いのけ、先に歩き出した。

祭壇に着くと、斉厲書と慕容義がすでに百官を率いて待っていた。

この日に備えて、于寧は帝后の礼儀作法を嫌々ながらも数多く学ばされていたため...