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16話

顧青珏の予想通り、劉煥は承諾した。

「本当に決めたのか?」顧青珏はなお人間味あふれる声で一度確認した。

劉煥は頷いた。「もちろんです。官吏たるもの、民のためでなければ、誰のために存在するというのでしょう」

顧青珏は彼を一瞥すると、すぐに肩を叩きながら笑みを浮かべた。「やはり君を見る目は間違っていなかったな」

「顧青珏が来るはずではなかったのか?なぜ今になっても影も形も見えぬ?」王府の中、白樊はそれほど忍耐強くはなかった。顧青珏は彼にとって、側に潜む猛虎のようなもの、いつ目覚めて彼を引き裂き、飲み込むかわからない存在だった。

地方官たちや部下たちは皆恐れを感じ、誰一人口を開こうとしなかった。

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