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15話

「顧青珏が安城へ行ったと言うのか?」白決はこの知らせを聞いて眉を寄せた。皆は基本的に顧青珏が自分側についていると思っているが、自分だけが知っていることだが、顧青珏はただ皆の矛先を変えているに過ぎない。

顧青珏が白樊を目指して行ったことはある程度分かっていた。もし白樊を片付けることができれば、それに越したことはない。もし失敗しても、両者共に傷つくことになる。自分にとっては、どちらにせよ良い結果だ。

すでに安城に入った顧青珏は明らかに彼らより賢かった。この君城が自分を利用して白樊に対抗するならば、自分だってそうできないわけがない。

顧青珏は冷笑を一つ漏らし、賑わう街を見つめた。この白樊は国を...