財を集める男后

13話

「ご主人、明日には京城に到着いたします」林冶が恭しく答えた。

白決は窓辺に立ったまま、その言葉を聞いても振り向かず、ただ手を軽く振るだけで聞き入れた旨を示した。

林冶はそれを見て何も言わず、拳を胸に当てて軽く頭を下げた後、退出した。

王城に近いこの繁栄する都を見つめながら、白決の瞳の色は深まった。いつか必ず、自分のものを取り戻してみせる！

「小青、まだどこの娘にも目をつけていないのか？」李成は戻ってきた際、于宁の庵を通りかかり、彼がため息をついている様子を見て、手に持っていたものを置くと、不思議そうに尋ねた。

于宁はだるそうに顔を上げて彼を一瞥すると、また溜息をついた。「もう年だから...