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967話

「それで、煙のようにか細い彼女は真智さんと一緒に厨房へ向かった。

李大柱が言った。「まだ如烟を連れて行くつもりか?」

遭軍は答えた。「彼女はお寺にいるのがいいって言ってる。兄貴の言う通りだ。今の俺には彼女を連れていく力がない。まずはここで過ごさせて、後で条件が整ったら考えるよ」

「それでこそ筋が通る。じゃあ、お前はどうするつもりだ?俺は午後に街に戻るが」

遭軍は言った。「兄貴、もう遠くへは行きたくないんだ。街で仕事を見つけたほうがいい。俺に何か仕事を紹介してくれないか?」

「それは...」李大柱はすぐには思いつかなかった。「街に戻る時に考えるよ。まずはここで休んでいろ。後で食事を持っ...