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964話

二人の尼僧は嬉しそうに笑い出した。

「先に戻っていて、薬を煎じたら食事に行くから」

そして三人は別れ、李大柱は自分の部屋へ向かった。遠くから一人の尼僧がゆっくりと歩いてくるのが見えた。見ると、如雪だった。

如雪は女性たちの中で最も可憐で、甘えるときの愛らしい仕草は、李大柱の心に最も深い愛おしさを呼び起こす子だった。

そこで彼は足早に迎えに行った。

李大柱は如雪を見て心が弾み、彼女の方へ歩み寄った。

如雪も李大柱を見ると目を輝かせたが、すぐに顔に不安の色が浮かんだ。

李大柱はそれを見逃さず、尋ねた。「どうしたんだ?俺に会って嬉しくないのか?」

如雪は首を振った。もちろん嬉しいと。

「じゃあ何か心...