自由な人生

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963話

「後でまたここで待っていて、私が迎えに来るから」

「分かった」

話している時、李大柱が振り返ると、如烟が急いでこちらに駆けてくるのが見えた。

「来たぞ」

如烟は門のところまで来ると、少し離れたところにいる譚軍の姿を見つけた。「軍お兄さん!」彼女は驚きと喜びの声を上げると、門を出た。

「如烟、二人であの藁束の陰で話してくれ。誰にも見つからないようにな」李大柱は院の壁と山の斜面の間の隙間を指さした。そこはとても人目につかない場所だった。

「ありがとう、大柱お兄さん」如烟は感謝の言葉を述べると、二人の若者はその人目につかない場所へと駆けていった。

そのころ、昼近くになり、李大柱は裏門を閉め、花伯に...