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925話

「同窓三年、あいつのために何度も顔を出してやったものだ。当時のあいつは風邪ひとつで倒れそうな華奢な体つきで、眼鏡をかけ、学者風の物腰だった。成績は良くなかったが、言葉遊びが好きで、いつも酸っぱい言い方をするから『酸っぱい秀才』というあだ名がついていた。小学校で二年も留年したせいで、李大柱より二つ年上だったが、身長は彼よりずっと低かった。年齢のせいか精神的な成長は同級生より早く、そのせいか女性に手を出すことが多く、いろいろとトラブルを起こしていた。

二人は丸十五年も会っていなかった。

萌萌が軽く咳をした。「ねぇ、二人の大の男が抱き合って何してるの?みんな見てるわよ」

二人はようやく恥ずかし...