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885話

「あぁん、やめてよ、この前は凄く痛かったんだから」

「後でめちゃくちゃ気持ち良くなっただろ?」男はそう言いながら、指を挿入した。

「もう、意地悪ね。いつも私をいじめて。外で寝てる劉萌萌でも相手にしたら?」

自分の名前が出たのを聞いて、劉萌萌はハッとした。片手にスマホを持ち、もう片方の手はまだ動かし続けていた。

「あんなお嬢様と俺が?冗談じゃない。俺は自分の分をわきまえてるよ。酔ってなきゃ、あんな子が俺に背負われるわけないだろ?お前と俺は同じ身分なんだ。お前となら思いっきり楽しめる」男は真面目くさった顔で言った。

嘘ばかり。車の中で自分が酔っていたのに付け込んだくせに。でも彼は分別があ...