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854話

「あ、あなた携帯持ってるよね?ちょっと電話かけさせてもらえない?」

李大柱は急ぎ足で前に出ると、携帯を取り出して言った。「はい、どうぞ。遠慮なく使って」

如烟は携帯を受け取ると、身を翻して、すぐに番号を押した。耳に当てて聞いた後、李大柱に携帯を返した。

「どうしたの?繋がらなかった?」

「通じないわ」如烟は落胆した様子で言った。

「相手が圏外かもしれないね。誰に電話するの?何かあったの?あとで俺が代わりにかけ直そうか?」

「いいの。私が電話しようとしたことは他の人に言わないで」

「でも、もし相手から電話が来たら、どう言えばいい?」

如烟は唇を噛んで言った。「間違い電話だって言っ...