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822話

二香は笑いながら言った。当時、李大柱が不利な立場に立たされることを恐れて、彼が自分の恋人だと名乗り出ようとしたけれど、後で考えると自分が責任を被るとかえって香蘭の離婚に不利になると思い、結局口にしなかったのだと。

李大柱は二香の自分への思いを理解していた。香蘭が気づかないうちに、テーブルの下で二香の体に触れた。

二香は李大柱を愛情たっぷりの目で見つめたが、それを香蘭に見られてしまった。

香蘭は笑って言った。「もう、二人とも芝居じゃなくて本当にくっついたらどう？未亡人と独身男性、ちょうどいい組み合わせじゃない」

李大柱は二香に好意を持っていたが、彼女と結婚することは考えたこともなかった。...