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77話

「どうにも痛くて我慢できないの。でも道で揉むわけにもいかないし、座る場所もないし、太陽も照りつけてるし。あそこに小さな林があるから、そこに行ってみない?」

羅春花の顔に笑みが浮かんだ。

「いいよ、じゃあ叔母さん、僕を連れて行って」僕も口元を緩めて笑った。

「ありがとう、お願いね」羅春花はすぐに僕の手を取って小さな林へと歩き始めた。

「水根兄さん、しばらく帰ってないの?」僕は尋ねた。

「そうなのよ、もう何ヶ月も。忙しい忙しいって言うばかりで、お金を送ってくることもないわ」

「水根兄さん、外で女作ってるんじゃない?」僕は笑いながら言った。

「ふん、そんな真似したら承知しないわよ!」

「この時代、誰...