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768話

「ダーリン、あなたが大好きよ」二香はいつも目の前の男を村長と比べてしまう癖があった。比べてみれば、村長のあの老いぼれなど取るに足らない存在だった。しかし彼女は現実的な女で、豊かな暮らしを渇望しながらも、働かずに得たいと思っていた。村の女たちが働きづめで次々と黄ばんだ顔のおばさんになっていくのを見ると、恐ろしくなった。幼い頃から苦労知らずで育ち、農村に生まれたものの、その運命を受け入れる気はなかった。自分の力で何とか村長の息子と結婚し、幸せな生活を手に入れたと思ったが、その男は新しいものが好きで古いものに飽き、長くはなく彼女に興味を失い、仕事を口実に都会に居続け、帰ってこなくなった。そして村長に...