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764話

李大柱は赤面しながら言った。「うん、でも結構遠くて、はっきり見えなかったんだ。本当は止めようと思ったんだけど、逆に濡れ衣を着せられるかもしれないから、黙っていたんだ。君も随分と大胆だね、昼間っから一人で池で体を洗うなんて」

「山を登って汗をかいたから、ちょっと体を洗いたくなったの。この山の裏側はめったに人が来ないし、周りに誰もいないのを確認してから入ったのよ。それにしても、今日はどうしてここに?」香蘭は恥ずかしそうに尋ねた。

「実は偶然なんだ。さっき王二香から電話があったんだけど、ちょうど繋がったところで電波が切れちゃって。彼女が何か用事があるかもしれないと思って、山を下りて電話をかけ直そ...