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727話

「なあ、じいさん、あの子はちょっと多めに稼ぎたいだけじゃないか。ほら、この雑貨店だって彼のおかげで始められたんだし」

「はぁ、本当に申し訳ないね」

「家族なんだから、そんなこと言わなくていいよ」

香蘭は本当に素晴らしい女性だ、と李大柱は心の中で思った。王二香と比べると、一言で言えば、香蘭は妻にふさわしい女性で、二香は愛人にふさわしい女性だ。

しばらくして、香蘭が出てきた。

「兄さん、申し訳ないわ。じいさんの考えはちょっと保守的なの。気にしないでね」

「いやいや、あの年齢の人がそういう考えを持つのは当然だよ。最初は私自身も信じられなかったんだ。前に女性警備員を雇った時も斬新だと思った...