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679話

「見かけ倒しだな。もっと早く帰ってきていれば、花伯の自慢じゃないが、ほんとに宝の持ち腐れだったろうよ。さあさあ、飲もう!」

二人は席に着き、心ゆくまで酒を酌み交わした。

酒が三巡り、二人とも酔いが回って興が乗ってきた。

「小汪よ、お前は兵隊上がりだが、軍隊で面白いことなかったのか?軍隊出の男は女を見ると、豚でも貂蝉に見えるって聞くが、本当かい?」

「ハハハ、さすがにそこまでじゃないですよ。でも確かにそれに近いかも。軍隊にいるのは坊主になったようなもので、男はみんな欲求不満で死にそうでした。でも私はまだマシで、二年しかいなくて、特殊部隊に配属されてからすぐに海外派遣されましたから。任務で外出する...