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662話

「だからあんまり来なくなったのよ」

「じゃあいっそ誰かを誘惑したらどう?」

「そうしたいけど、そういうことってすぐに噂になるし。それに前の女性警備員が目を光らせてたから、チャンスなんてなかったわ。でも不思議ね、今回はどうして住職が男を雇ったのかしら。それもこんなに男らしい人を」

「俺のことか?俺自身もどういうわけだか分からないんだが」李大柱はその場で、面接当日の出来事を一通り話した。

気がつくと、二人は水たまりの近くまで来ていた。

「それは本当に変ね。住職は何を企んでるのかしら?」李大柱の話を聞き終えて、如法も首をひねった。

「彼女のことはどうでもいいさ。とにかく今回は菩薩様が目を覚まして、...