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624話

ドアを開けると、リビングには誰もいなかった。叔母さんはもう出かけたのかと思ったんだ。

でも、トイレから物音がした。

そっと近づいてみると、中から「ザーザー」という水の音が聞こえてきた。

どうやら叔母さんはお風呂に入っているようだ。

そっとドアを押してみたけど、動かなかった。中から鍵がかかっているようだ。

叔母さんの白い肌を想像して、思わず唾を飲み込んだ。

正直、叔母さんとはもう長いこと関わりを持っていなかったんだ。

あの時は、やっと説得して叔母さんを口説き落としたのに、酔っぱらった梅子が出てきて、せっかくの機会を台無しにしてしまった。

この頃は、秦姉さんとも二回ほどしか関わっていない。

そんな...