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620話

「あっ、ボタンは見つかった?」

「うん、見つかったよ」

これでウェイはもうメイズを手出しできないだろうな、と思った。

数分後、ウェイとメイズが現れた。

ウェイは顔を曇らせ、何も言わずに玄関から出て行った。

メイズも怒っているような様子だった。

おそらくメイズは、ウェイが私にぶつかったことで口論になったのだろう。

このバカ、自分で自分の恋を台無しにしているんだ!

「ダーチュウ、揉んであげるね」メイズが私の側に来て、顔の怒りは罪悪感に変わっていた。

「大丈夫だよ」私は笑った。

「座って」メイズは私を押し座らせ、服を開いて、肩の窪みを手で揉み始めた。

「もう昼だから、火鍋を二つ注文してくる」義兄が出...