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522話

私は歯を食いしばった。「大丈夫だよ!」

「じゃあ、私からの連絡を待っていて。出発する前に、必ず確実な返事をするから」

私はほっと息をついた。お金への追求を邪魔するものなど何もない!

「大柱、あなたが行くことに反対よ!」

会所の事務室で、叔母さんは断固とした口調で私に言った。

女性専用クラブへの応募のことを叔母さんに話したとき、叔母さんはこう言い切ったのだ。

「叔母さん、どうしてですか?」私は少し気落ちした。

「大柱、叔母さんがあなたにお金を稼がせたくないわけじゃないのよ。叔母さんだってあなたにお金を稼いでほしい。たとえここで働かなくなって、一人で稼ぐようになっても、叔母さんは邪魔しないわ...