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520話

「おばさんがこの店に四十万も投資してるんだ。閉めることになったら、損失が大きすぎる。問題なのは、この町ではもう按摩店が開けなくなるってこと。他の商売も難しいだろうし。そうなると、俺たちはすることがなくなっちゃうんだよ!」

実は、私もこのことを心配していた。

「多分、多分田舎に帰ることになるかもな」と私は言った。「お前ももう返済できなくなるし、安心して俺の嫁になればいいさ!」

そう言うと、梅子と偉哥の表情が険しくなった。

「大柱、おばさんに県の町で按摩店を開いてもらえばいいじゃない。稼ぎが少なくなっても仕方ないわ」

「梅子、また一からやり直すのは簡単じゃないよ。県の消費力はこの町に比べれば小さい...