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490話

「このことは兄嫁さんには言ってないのよ。これから休みをもらえなくなるといけないから」

「そうね、心配させないほうがいいわ」

俺がこのことを梅子に話したのは、実は彼女の好感を得たかったからだ。

「大柱、これからは劉徳貴みたいな人とは関わらないで。やっぱり本性は変わらないものね。私も悪かった、歌うのが好きだからって、帰りたくなかった。本当は私があなたの面倒を見るはずだったのに、逆にあなたが私の面倒を見てくれて」

俺は手を伸ばして彼女の鼻をつまんだ。「バカな子、俺はただお前が楽しそうに歌ってるのを見てたんだよ。それにお前があんなにお酒を飲んでたから、俺は自分が酔っぱらわないように、なるべく少なく飲ん...