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461話

「今回、私が帰国した目的の一つは、顔にできた吹き出物を治療することなんです。実は、実は——」

「実はなに?」

「実は胸の上部にもあるんです」お嬢様は恥ずかしそうに言った。

それを聞いた私はにやりとした。いい機会だ!

私は頷いた。「あなたの顔、触ってもいいですか?」

「どうぞ!」

お嬢様が顔を近づけてきた。

私は手を伸ばし、彼女の顔を優しく撫でた。

「うん、丘疹ですね?」

「はい」

「色は赤いですか?」

「はい」

「これはニキビから進行した炎症性皮膚病変です。手で押すと、中から白い膿が出ますよね?」

「はい」

お嬢様の目は尊敬の色で満ちていた。

私は内心で笑った。見えているんだから、もちろん分か...