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460話

「でも、彼女が言わないなら、私は『見えない』んだから!」

ただ、私には絶対的な自信はない。結局のところ、今まで治療したことがないからだ。

しかし、師匠のそばで長年修行してきた私は、彼が確かに多くのニキビを治してきたことを知っている。もちろん、百パーセント完治するとは言えないが、その効果はかなり顕著だった。

治療後に患者が少し粉を塗りさえすれば、基本的には痕跡が見えなくなるほどだ。

「お嬢様、どなたのニキビを治療するのですか?」と、私はわざとらしく尋ねた。

「あ、あの、わ、私よ!」お嬢様は恥ずかしそうに答えた。

「なるほど、お嬢様にニキビがあったとは。私には見えないものですから、もし見えて...