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430話

「道中、私はわざとらしく言ってみた。「梅子、今思い出したけど、あの人の声、どこかで聞いたことがあるような気がするんだ!」

「そう?どこで聞いたの?」梅子は少し緊張した様子だった。

「あの時だよ、叔母さんが初めて私たちを会所に連れて行った時、二階で君に会ったじゃないか。その時、君が内装工事の人と話していたけど、あの声だと思うんだ!」

梅子は驚いた様子で「まさか?」と言った。

「間違いないと思うよ!」私は言った。「僕の記憶力はかなり確かだからね!」

「違うわ、彼じゃないわ、聞き間違えよ」梅子は言った。「あの内装工は若い人だったわ、30歳も越えてなかったはず。今日のあの精神異常者はもう40...