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406話

「大柱、もっと飲みなよ。酔っぱらったら、私が送るから」萌萌が言った。

「ありがとう。みんなに会えて本当に嬉しいよ。そうだ、先に住所教えておくよ。このまま酔っちゃったら、思い出せなくなるから」俺は作り笑いで言った。

「前に送ったことあるから、知ってるわよ」萌萌が言った。

「もう引っ越したんだ。あそこにはいないよ」そう言って、新しい住所を彼女に教えた。

「わかった、安心して飲んで!」

俺はそれからは遠慮なく、飲み始めた。

萌萌は何度も酒を勧めてきた。

俺は気づいた。乾杯した後、彼女も春霞もほとんど飲んでいないことに。

やっぱり何か企んでるな!

おそらく萌萌は前回のことを春霞に話したんだろう。

俺た...