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332話

「このバカ大柱!」梅子は枕を投げつけてきた。

私はもう少しで身をかわすところだった、本能だからな。

ただ、少し首をかしげただけで、結局枕に当たってしまった。

「梅子、なんで俺に投げるんだよ?」私はかがんで、枕を拾い上げた。

「どうして私に言わなかったの?」梅子は怒り顔で言った。

「何をだよ?」

「叔母さんがもう私にマッサージさせないで、フロントに座らせるって言ったのに、あなた私に言わなかったじゃない!」

「ああ、それか?忘れてたんだよ!」

「絶対わざとでしょ!」梅子は顔を赤らめて、「私を都合よく利用しようとしたんじゃないの?」

「そんなことないよ、梅子、マジで忘れてた。それに、マッサージすると...