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3049話

かつての大殿はすでに雑草が生い茂るばかり。李大柱は廃墟の上に立ち、目を閉じると、今の自分が天にもっと近づいたような、まるで手を伸ばせば触れられるような感覚があった。

彼は静かに天地と一体となる、我を忘れた境地を感じていた。

再び目を開いたとき、彼の心はずいぶんと落ち着いていた。

李大柱は先に彼の女たちに会いに行くのではなく、老住職の清静師太に会いに行った。彼の心の中で、老住職はまさに仏そのものであり、彼女から精神的な慰めを得ることができるのだ。

禅房の中で、老師太は老いさらばえ、蒲団の上に身を縮めていた。その痩せた姿はまるで一陣の風にも吹き飛ばされそうだった。

こんなにも弱々しい老人なのに、李...