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3025話

張婷は入り口の脇に立っている看板に気づいた。そこには「営業休止中」と書かれていた。

「どういうことなの?」

「知らないわ。とにかく私は予約してあるから」

「人はどこにいるの?ずっと誰も見かけなかったけど」

「ふふ、入れば分かるわよ」

車は大門の中へと進んだ。

山荘全体が静まり返っていた。

冉夢華は小さな車を運転して桃花山荘の門をくぐり、少し先の広々とした駐車場に車を停めた。

二人の女性が車から降りた。

山荘は静まり返っていた。

「小華、どうなってるの?ここ営業してないじゃない。私たち何しに来たの?道中誰もいないはずだわ、川で川下りしている人もいなかったし」張婷は辺りを見回しながら尋ねた。

「私...