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2880話

「なぜですか?」

「あなたが県内で有名な大物で、とても威厳があると知っていたから、憧れていたんです。あなたの庇護を受けたかった。でも近づく機会がなくて...だから小軍があなたと繋がりがあると知った時、彼と一緒になろうと決めたの。せめてそれで少しは恩恵にあずかれるかなって」

「そういう動機だったのか。という事は、今は小軍とただ一緒にいるだけなのか?」

「そうね。彼から離れることもできないし、そうしたらまた昔の仕事に戻るしかなくなるから」珠珠は諦めたように溜息をついた。

「小軍はお前のことを好きなのか?」

「最初はすごく好きだったと思うわ。今はだいぶ冷めてきてる。彼がクラブに行くようになってから、...