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2704話

「譚軍は口を綻ばせて笑った。「さあ、兄貴に一杯!」

その場で、二人はグラスを空けた。

李大柱が言った。「会所に行ったら、店長の言うことを聞くんだ。彼女の言葉は兄貴の言葉と同じだからな」

「分かりました、兄貴」

食事の終わり頃、譚軍は酔ったからトイレに行くと言って席を立った。

この隙に、李大柱は何気なく珠珠に尋ねた。「今日ボート漕ぎに行ったんだろう?楽しかったか?」

「ボート?」珠珠は一瞬戸惑い、困惑した表情を浮かべた後、すぐに取り繕った。「楽しかったわ、とても!」

彼女の表情の変化を見逃さなかった李大柱は、平静を装いながらさらに質問を続けた。「そんなに楽しいなら、俺も行ってみようかな。入場料は...