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2697話

自分は当時心の中で不愉快に思っていたけれど、自分にも非があったし、彼女と別れたのだから、彼女が誰を好きになろうと彼女の自由だ。ただ、どうしても心の中に引っかかる何かがあった。

如烟は顔を赤らめた。「変なこと言わないでよ!」

「まだ認めないの?あの時、彼に水に落とされたこと思い出したでしょ?」

「覚えてるの?」如烟は少し驚いた様子だった。

譚軍は混乱していた。大哥はいつ如烟を水に落としたというのか、自分はそんなこと知らないはずだが?

「もちろん覚えてるわよ。あの頃私たち四人はちょうどお寺に来たばかりで、男性に対して敵意を持ってたのに、あなただけが大柱兄さんと親しくしてた。あの時、私たち...