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2696話

久しぶりに会ってみれば、師匠はさらに老けてしまったように感じた。歩みはゆっくりで、背中はより一層丸くなっていた。

師匠がいつ戻ってきたのかは分からない。誰か病人がいて、診察に行ったのかもしれない。

譚軍は塀の上に腰掛け、額に手をやると汗でびっしょりだった。全身も汗で濡れていて、天気があまりにも暑く、長い道のりを歩いてきたせいで服は肌に張り付き、とても不快だった。このまま如雨に会えば、この汗臭さで彼女を気絶させてしまうだろう。ましてや彼女と戯れる気分になどなれるはずがない。

もちろん、如雨に会えるかどうかもまだ分からない。あとで師匠に頼んで彼女を呼んでもらおう。

そう考えると、まずは裏手の...