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2650話

彼は考えているうちに興奮してきて、冷たい水を浴びても心の炎は消えなかった。

顔を洗い終え、部屋に戻ると、特にすることもなく、手持ち無沙汰にスマホをいじっていた。そこで二香の電話番号を見つけ、香蘭の結婚のことを思い出し、急いでまた電話をかけたが、二香の携帯はやはり電源が切られたままだった。

何てこった!なぜまだ電源が入っていないんだ。

李大柱はまた落ち着かなくなった。こんな遅い時間、香蘭と李大柱は洞房(新婚の部屋)に入っているはずだ。彼らは何をしているのだろう?彼は部屋の外で行ったり来たりし始めた。李大柱の体が弱っていることは分かっているし、本人も名前だけの関係でいいと言っていたのに、どうしても...