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2610話

「安心しろよ、俺の部下が警備会社の周囲を監視している。奴はこの好機を逃さず、必ず姿を現すはずだ」

「それが一番だ。もし会社内に留まって出てこなければ、押し入るのが面倒になるからな」

「俺は李大柱を知っている。元軍人で、自負心が強い。決して臆病風に吹かれるような男じゃない」

「実は俺は奴を尊敬しているんだ。度胸も決断力もある。敵になったのが惜しいよ。まあ、奴が餌に食いつくのを待とう。今回は殺せなくても、大打撃を与えてやる!それから警察を通して圧力をかけ、完全に叩き潰す」

順子が言った。「黒社会のボスという帽子をかぶせてやれば、どこにも逃げられないさ!」

「そうだ、奴の過去の借りを掘り起...