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2580話

少女は床に降ろされると、足早くテーブルに向かい、携帯を取り出して一瞥した後、電話を切った。

「誰からの電話?」

「クラスメイトよ」少女はそっけなく答えた。

二人が寝室に入ろうとした時、再び電話が鳴った。

李大柱は少女が怒って家を飛び出してきたことを思い出し、家族からの電話だろうと振り返って電話を手に取った。

「放っておいて!」少女が背後で叫んだ。

李大柱は画面を見ると、発信者名は「いとこ姉」となっていた。確かに姗姗にはいとこの姉がいて、よく彼女の家に遊びに行っていた。二人は仲がいいはずだ。

「いとこのお姉さんが心配してるんだろう」李大柱は言った。

少女は駆け寄ると携帯を奪い取り、再び電話を切っ...