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2541話

大虎は言った。「やっぱり前のままで、二人で川を境にして、それぞれが自分のエリアを管理するってのはどうだ?」

「それはよくない。県都の裏社会は統一されるべきだ。川を挟んで分割統治なんてできない。そんなことをしていたら、また昔の轍を踏むことになる。それに、彼にしろ黒皮にしろ、表向きの管理者に過ぎない。最終的な権力は私たちの手中にあるべきだ。そうでなければ、また問題が起きる」

「つまり、老段のように、具体的なことには手を出さないけど、財政権と重要事項は俺たちが決定するってことか」

「当然だ。そうでなければ、白虎組と青龍組を排除するために苦労した意味がないだろう」

「じゃあ、お前の考えは?」

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