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2530話

「大丈夫よ、どうせ教室で自習してるだけで、新しく学ぶこともないし」

「もうすぐ大学入試だね、勉強は大変でしょう?」

「週に一日しか休めなくて、死にそう。休みの日は何もしたくなくて、ただゆっくり寝たいだけ」

「かわいそうに。だから今日はおいしいものを食べさせて、元気をつけさせてあげるよ」

少女はくすくす笑って言った。「汪お兄さんに会えるだけで、どんなごちそうよりも嬉しいです」

「そんなにすごいかな、僕が?」

「もちろんです」そう言うと、少女は照れくさそうに俯いた。

李大柱は彼女のそんな自然な乙女らしい仕草が好きだった。すかさず言った。「じゃあ、これからは汪お兄さんみたいな人を彼氏にしたいの?」...