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2506話

「まさか暴発したんじゃないだろうな?」

「こんな重要な局面で暴発するわけないだろ」

「分からないさ、緊張しすぎたのかも」

「ウォーウルフはそんな男じゃない」

話している間にも、もう一度銃声が響いた。

「おかしいな、お前の部下に後ろの様子を確認させろ」順子はそう言いながら、頭を出して後ろを見た。後ろには例の長安車以外、他の車は見当たらなかった。

黒皮は急いで電話をかけ、部下から周辺に異常はないとの報告を受けた。

「俺がマークイに直接電話して聞いてみる」順子は電話をかけた。

マークイによると、彼自身は現場に行っておらず、ウォーウルフからの連絡を待っている状態で、詳しい状況は分からないとのことだった...