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2479話

二、三分経ってからようやくドアが開き、譚軍が少し緊張した様子で立っていた。

「何をもたもたしてるんだ?」李大柱はそう言いながら中に入った。

「食事中だったんだ」

その居間は食堂も兼ねていた。李大柱はテーブルに目をやった。料理は豊富で、茶碗と箸は一人分しかなかったが、かじり残した骨が二つの小さな山になっていた。明らかに先ほどは二人で食事をしていたのだ。さらに靴箱には女性用の靴も何足か置いてあり、確かに女性がここに住んでいるようだった。

李大柱はそれを指摘せず、言った。「会社から出て行ってからずいぶん経つのに、一度も様子を見に来なかったな。今夜は時間があったから、ちょっと顔を見に来たんだ。この部屋...