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2467話

「十歳を過ぎてから出家したの。それまでは一本の髪をポニーテールにしていたわ。浄了姉さんが私たちの髪を結んでくれて、後になると私と真静で互いに髪を結ってたの」と真性は静かに語った。

「まだ浄了さんのことを考えているのか?」

「うん、でも彼女の死の真相を知ってからは、そんなに悲しくなくなったわ。自殺ではなかったから、彼女は輪廻して、来世では幸せな生活を送れるはず」

「彼女もお前が幸せになることを望んでいるだろう。俺が一番望むのは、お前が美しい長い髪を持つ姿を見ることだ。ほら、このつるつるの頭じゃ触っても面白くないだろう」

「いつかそんな日が来るといいわね。さて、もう行かなきゃ。明日も早起き...