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228話

「君はいい人だよ。いつか私も君にそう言えることを願ってる。もう遅いから、寝ましょう」

彼女は電気を消して、横になった。私に背を向けたまま。

人生初めての告白は、こうして幕を閉じた。

予想していたことではあったが、それでも私はひどく落ち込んだ。

秦姉さんは私が「水が近くて楼台が高い」と言ったが、彼女は先に足を踏み入れたのが私ではないことを知らなかった。

もちろん、私は諦めるつもりはない。

天が私にメイを出会わせ、しかもこんな「親密な」形で結びつけたのだから、この機会を逃すわけにはいかない。

秦姉さんも言っていたじゃないか、女は熱心な男に弱いものだと。

二年もの時間があるんだ。しっかり活かさなきゃ...