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2275話

「あなたの社長、なかなか男らしい顔立ちですね」

「ふふ、お褒めいただき光栄です。お二人でごゆっくり。私はまだ用事があるので先に失礼します」挨拶を済ませると、大虎は階下へ降りていった。

オフィスに入ると、王堯は部屋を見回して言った。「このオフィス、随分と質素ね」

「何事もシンプルにね。会社は立ち上げたばかりだし、節約すべきところは節約しないと」

「本当に叔父さんと同じね、ケチなところ。まあいいわ、ここに座ってるとひんやりして寒いし、私と食事に行きましょう。朝食もまだなんだから」

「せっかく来てくれたんだ。私がもてなすべきだな。食事に招待するよ」

「つまり、私がはるばる来たのに、ご馳走してくれる...