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226話

「でも彼女は行かなかった。

そして僕は?

僕は一体何なんだ?

いつも下半身に血が上って、頭の中は女のことでいっぱい、汚らわしい考えでいっぱいで、梅子のことを少しも考えてやらなかった。

僕はまさに畜生じゃないか!

彼女に彼氏がいるのは彼女のせいじゃない、それは婚約前から起きていたことだし、偉哥だって彼女に誠実だったんだ。彼女こそ僕たちの間で板挟みになって苦しんでいるんじゃないか?

一番苦しんでいるのは僕じゃなくて、彼女なんだ!

なのに僕は毎日彼女を刺激して、堕落させようとしてた!

僕が畜生でなくて何だというんだ?

視力を取り戻してから、僕のやってきたことは人間のすることじゃない!」

僕は思い切り...