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2237話

李大柱は方向に沿って歩き、林を抜けると、川辺に座る如心の姿が見えた。

彼が近づいても如心は気づかず、声をかけてようやく振り向いた。

「ここで何してるんだ。気をつけないと。真静師太が事故に遭ったのもこの辺りだったの、忘れたのか」

「そんな偶然あるわけないでしょ」如心は淡々と言った。

二人きりになる機会は珍しく、李大柱は彼女を急かさず尋ねた。「真智から聞いたんだが、出家するつもりなのか?」

「あなたに関係ないでしょ」如心は不機嫌そうに言った。以前李大柱に騙されたことを、彼女はずっと根に持っていた。

「まだ怒ってるのか、もうずいぶん経つのに」汪海詳は彼女の隣に座ったが、如心は身をずらした。

「怒って...