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2220話

「はい」と言いながら、手提げ袋から贈答箱を取り出し、両手で差し出した。時々浄空に何かと便宜を図っておけば、お互いに都合がいい。

この人参は昨日、二香と会った時に彼女からもらったものだ。

「阿弥陀仏、善哉!善哉!」浄空は眉を開き、目を輝かせた。「わたしには必要ありませんが、老住職の滋養にはなるでしょう」

「老住職のお具合はいかがですか?」李大柱は清静老住職に対して格別の尊敬を抱いていた。彼女の夢がなければ、今の李大柱は存在していなかっただろう。

「ああ、年を取りましてね、体の具合は日に日に衰えていくばかりです。仏様にお会いする日も遠くないでしょう」

「どうか私からもよろしくお伝えください」

「気...