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2196話

「そう、団地の入り口にそう書いてあったわ」

「あれは政府の団地だぞ。市の高官たちが多く住んでいるところだ。もしかしたらこの娘にも何かしらのバックグラウンドがあるかもしれない。余計に手を出すなよ」

「わかってるって、ちゃんとするよ。信じられないなら、今すぐ帰って弾を渡すけど、どう?」

「お前が言ったんだからな」

「約束は守るさ」

「いいわよ、あたしたち姉妹でアンタを絞り尽くしてやるわ。空の銃を持って行かせてあげるんだから!」

二人は車から降りて、キャッキャと笑いながら階段を上がった。

冬の夜の七時、すでに辺りは完全に暗くなっていた。李大柱がタクシーで太白岩の山道入口に着いたとき、街灯の下に胡珊...